肥満治療が必要なのは大人も子供も同じです。肥満は様々な合併症を引き起こす可能性があるため、手術や薬を使える大人は迅速に治療すべきです。そのためには治療方法や病院選びが重要となります。

肥満治療の種類、手術や薬での治療、病院選びが大切

肥満治療とは

最近問題になっている肥満は、糖尿病、動脈効果、高血圧症などの合併症が心配されています。これらの危険因子を中心に発表されたのが、メタボリックスシンドロームです。こうした合併症の影響からも、肥満治療の大切さが分かると思います。例えば、高血圧、糖尿病、高脂血症などで、それぞれの症状は軽くても、重なって持ってしまうことで、心筋梗塞などの恐ろしい病気を引き起こしてしまうのです。

理想的な肥満治療は食事を改善したり運動したりすることでしたが、そういった療法が難しい方も多いと思います。最近では、脂肪吸引などを始めとする療法などが、ニーズを高めているようです。このような療法はしっかりとした病院を選ぶ必要があります。できれば専門医が良いですが、肥満治療の専門でなくとも、内分泌系、代謝専門医が望ましいです。また、合併症が見つかった時に、他の病院を紹介してくれるかどうかも重要です。

脂肪吸引

脂肪吸引で肥満治療している方も増えているようです。脂肪吸引の利点は、リバウンドが少ない、傷口が小さい、部分痩せが可能などが挙げられます。脂肪吸引で気になるのは、費用や術後の痛み、傷の程度ですが、術前にしっかりとカウンセリングしてくれる病院を選ぶ必要があります。

費用についてですが、脂肪吸引には血液検査代、麻酔代、薬代などの諸費用がかかりますので、事前にしっかり調べましょう。

脂肪吸引というと大掛かりな手術のイメージですが、実際は少しの切開を行い、細い管で吸引します。最近では「超音波式脂肪吸引」を用いている病院が多く、これなら内出血が少なく、腫れや痛みなどが少なくて済みます。

痛みに関して言えば、手術の痛みは数日間で、筋肉痛程度の痛みだそうです。しかし脂肪吸引はアフターケアが重要なのです。術後の5日間から1週間は内出血を最小限に抑えるため、ガードルで固定して圧迫します。その後も定期健診を行い、問題がなければ成功となります。病院によっては一年保証を設けているところもありますので、調べてみると良いでしょう。

脂肪吸引を病院で行う際の注意点ですが、カウンセリング時に吸引箇所をよく見てもらい、範囲を確定することです。これは費用にもかかわってきますので、注意しましょう。

メリットとしてリバウンドが少ないことを挙げましたが、その理由を説明します。リバウンドは短期間で痩せようという意識が過剰に働いた結果ストレスが溜まり、過剰な食欲を引き起こしてしまうため生じます。よって無理なく直接脂肪を取ってしまう脂肪吸引ではリバウンドの可能性は少ないといえます。

少し前までは美容のためだけの脂肪吸引でしたが、今では健康の改善、ストレスの除去といった面が期待されています。時間があり、根気強い方なら食事や運動で痩せることもできるでしょう。しかし時間がなく、地道な努力ができない方には多少費用がかかっても最適な治療といえます。


メソセラピー


メソセラピーとは、脂肪溶解剤を脂肪組織に直接注射してサイズを小さくする方法です。この方法は安全性が高く、費用もリーズナブルです。治療時間は10分ほどで、満足のいく結果を出すためには、2~6週間隔で、3~5回くらいの治療が必要になります。よって脂肪吸引より徐々に効果がでるといえます。

メソセラピーには種類があり、患部に塗るだけのものや、針を使わないものなどさまざまな需要に対応できます。

メソセラピーは大豆タンパクなどの植物性の成分で、脂肪細胞自体を溶かす働きがあります。そして溶かしたあとは尿などと一緒に体外へ排出されるので、薬が体内に残る心配もありません。使用する薬剤は厚生省から高脂血症改善薬として認可されたものですので安心です。


カーボメット注射


カーボメット注射とは、炭酸ガスを注入することで、お肌の若返りやアンチエイジングも期待できる治療法です。カーボメット注射には有酸素運動の効果を与える働きがあります。とくに顔や二の腕、太ももに効果があると言われています。そして一度に注射できる量が多いので、比較的広範囲の部分痩せが可能です。

カーボメットはメソセラピーと同じで、徐々に効果が現れるものです。基本的に、週2回を5週間、計10回ほど通院することになります。


スマートリポ


スマートリポとは、短時間のレーザー照射で部分痩せをする方法です。肥満治療としては認識されていませんが、他の肥満治療をしたうえでスマートリポで部分痩せを行うのが良いでしょう。
効果は即効性というよりは2~3ヵ月後という声が多く、回数も脂肪量によって個人差があるようです。


術後の負担も少なく、治療時間も約30分程なので、気軽にできる治療法です。


インディバ


インディバとは、高周波を用いて体内の深部から熱発生をさせ、新陳代謝をよくする方法です。効果はたくさんあり、冷え性、しわ、たるみの改善、セルライトの除去やメンタル面である自律神経の活性化などが挙げられ、さらに内蔵機能の活性化まで期待できます。インディバは肥満治療というよりも肥満予防に適しているので、この方法も他の肥満治療と併用することをお勧めします。


肥満治療薬


肥満治療薬とは、食欲を抑制して体重をコントロールし、肥満治療の補助として用いられています。

日本で最初に治療薬として認可された「サルックス」はマジンドールとも呼ばれ、MBIが35以上の高度肥満症の限られた人が、医師の処方に従って服用するものです。食欲中枢を抑制する働きがあり、基本的に運動や食事の制限とともに用いられます。重い副作用はほとんどないようですが、口の渇き、吐き気、便秘などが見られることもあるようです

「ゼニカル」は食事に含まれる脂肪分を体内で分解、吸収するのに用いられ、体内に吸収された脂肪分は便などとともに体外へ排出されるので、体内に薬が残る心配もありません。脂肪分解酵素の働きを抑制する効果があるので、食事と一緒に摂取します。またゼニカルは、高血圧や高コレステロール、高血糖値などの症状を改善する働きでも知られていますし、安全性も高いと言われています。


肥満治療手術


肥満治療手術には様々な種類があります。しかしどの手術にも、感染、出血、血栓、肺炎、心臓発作などの危険性があります。しかし手術をすることで生活改善、社会的意欲の向上など、メリットが大きいのであれば手術も考えたほうがいいかもしれません。ここではいくつか紹介します。

まず、ルーワイ胃バイパス手術です。これは胃を20~30ccに分けて小腸をつなぎます。こうすることによって満腹感を与え、食事の吸収量を少なくすることでカロリーの摂取を制限します。 しかしこの手術を行うと、飲食物が小腸へ急降下してしまう「ダンピング症候群」 を起こす危険があり、胆道や、すい臓の内視鏡検査ができなくなります。

次に下胃緊縛法です。別名ラップバンドとも呼ばれ、胃を上の小さい部分と下の大きい部分とに分けて、上の小さい部分を満たすことによって満腹感を得るのです。摂取したものは消化吸収が可能で、バンドの締め加減を調節したり、バンドを取り除いて術前と同じ生活を送ることも可能です。 しかし胃バイパス手術ほどの効果は期待できません。食べたという満足感があまりなく、最悪の場合バンドの圧迫で胃に穴が開いてしまう場合もあります。

他にも肥満治療手術はたくさんありますが、肺炎や出血、心臓発作などのリスクを考えると、やはり肥満治療手術は最終手段といえそうです。

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